メキシコ求人情報とメキシコ就職・転職サポート
メキシコは自国通貨メキシコペソを使用しています。今回はメキシコで働く、また生活する上で知っておきたいメキシコのお金に関するトピックをご紹介いたします。 メキシコでの給与や物価、生活費については、「メキシコでのお給与2023年最新版事情」で詳しくご紹介しておりますので、こちらも是非ご一読ください。
メキシコのお金について
メキシコの通貨はメキシコペソ(Peso Mexicano)で、通貨記号はアメリカドルと同じ「 $ 」を用い、通貨コードはMXNです。「$100.00」と小数点以下2桁のセンターボまで表示します。紙幣は1,000、500、200、100、50、20の6種類、硬貨は50、20、10、5、2、1ペソに加え、50、20、10、5セントの9種類があります。今後2,000ペソ札も発行される見込みです。
メキシコにはチップ文化があり、チップはスペイン語でプロピナ(propina)といいます。メキシコでのチップ文化はアメリカほど根強くないものの、ヨーロッパよりは残っている程度の印象です。
例えばレストランで食事をした時、テーブル専用のサービス要員がいる場合はチップが必要です。カードで支払う時はチップのパーセンテージを選ぶか入力する方式、現金で支払う時は、チップ分をテーブルに置いて帰るのが一般的です。チップの額は自由ですが、飲食代の場合10~15%程度が目安となっています。一方で、屋台や市場、Comida Corridaと呼ばれる簡易食堂等の飲食店でのチップはマストではありません。
スーパーのレジで購入品を袋に入れてくれる方がいる場合や、大きな荷物を運んでくれるバスやタクシーの方、プロパンガスを充填しにきた方、トイレ掃除の方などにも心づけを渡すのが礼儀です。またメキシコで普及しているUber等の配車アプリなどは、運賃を精算した後に、満足のいくドライバーであったならばチップを追加できるシステムがあります。
また路上では赤信号の待ち時間にフロントガラスを掃除したり芸を披露したりしてチップを貰う人たちも見受けられます。
メキシコには数多くの銀行があります。スペインやその他の国の外資系銀行も多く、どの銀行に口座を開設するかは「メキシコに就職決定!メキシコに到着してから必要になる7つのこと・銀行口座開設」を是非ご参考になさってください。
メキシコの会社の多くは、給与支払いのタームにキンセナ(Quincena)という隔週支払いを採用しており、月給は15日と月末の2回に分けて支払われます。給与からはIMSSと呼ばれる社会保険税の他に、積み立てを目的としたSARと呼ばれる退職年金、Infonavitと呼ばれる住宅基金が雇用者に義務付けられており、これらの費用は給与額面からIMSSとSARは毎月、Infonavitは2か月毎に差し引かれます。メキシコでの福利厚生について詳しくは「メキシコ在住でも知らない?メキシコの福利厚生とは」をご一読ください。
銀行口座は大きくわけてNóminaと呼ばれる預金口座とAhorroと呼ばれる預金口座があります。Nóminaとは給与の意で、給与を受け取るための口座であり、雇用者のメインバンクである銀行で口座を開設するのが一般的です。Nómina口座は口座開設や維持に手数料は必要ありませんが、日本でいう総合口座のように金融商品に使用したり、小切手を発行したりはできません。またATMから1日に引き出せる額が決まっています。一方で貯蓄を意味するAhorroと呼ばれる預金口座には基本的に口座開設や維持に手数料が必要で、金融商品にも紐づけることができます。高額所得者はAhorro口座を有していることが多く、預け入れ額により手数料免除や、銀行窓口で列に並ぶ必要がないなどの特典を受けられるケースがあります。
メキシコの銀行口座カードには付帯でMasterかVisaを選択できることが多いですが、基本的にはクレジット(信販)ではなくデビットカードです。クレジット信販で銀行口座に紐づくケースは外資系銀行か、その他民間の自動車保険や生命保険会社などがよく見られます。また百貨店や交通会社などが提供するクレジットカードもありますが、信販を採用している企業および利用者は日本と比べて、そう多くありません。
世界的に電子マネー化が進んでいますが、メキシコではまだ現金が根強く、オンライン決済や電子マネーはこれから本格的に拡大していくであろう、という状況です。日本の電子マネー決済は、プリペイド、ポストペイ、デビットの3種類の決済方法がありますが、メキシコではプリペイドかデビットが普及しています。コンビニなどで扱っているAmazonやGoogleの課金カード、交通カードなどはプリペイド型、Uberなどの外資系企業はデビット型が主流です。チャージ式の交通カードは都市部から導入が進んでいますが、カード決済ができる場合でも現金購入をする人の割合が多い状況です。
メキシコでは買い物においてお釣りが発生する場合、日本と計算方式が異なります。例えば280ペソの商品を500ペソで購入する場合のお釣りは220ペソですが、日本ではお釣りを渡す際に大きい方から提示するのが一般的で、200ペソ、20ペソ、と大きい額から返却されると思います。メキシコではこの場合、20ペソを渡しながら300と言い、次に200ペソを渡しながら500といいます。これはお釣りを商品代金に足していき、元の支払った500ペソに達していますね、という足し算形式です。
今回はメキシコのお金についてご紹介しました。 新しいGファミリーの紙幣は「歴史的アイデンティティと自然遺産」がテーマとなっており、紙幣の裏側にはメキシコの誇る美しい自然と生き物が紹介されています。20ペソ紙幣にはキンタナロー州の世界遺産シアン・カアン生物圏保護区のワニ、100ペソ紙幣にはモナルカ蝶生物圏保護区のモナルカ蝶といったように、実際に訪れることのできる自然名所がデザインされています。美しい紙幣をガイドにメキシコ観光にでかけてみませんか?電話番号:+52-449-153-1400
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