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自動車産業だけじゃない!今後のメキシコの産業に大注目


投稿日 : 2024年 02 月 14日   更新日 : 2024年 02 月 14日   カテゴリー :メキシコで働く

今年、2024年はアメリカ大統領選挙、メキシコ大統領選挙が行われます。いずれの選挙も在墨日系企業に大きな影響があるため、メキシコ国内でも非常に注目されています。次のメキシコ大領領の有力候補に挙げられているのが、クラウディア(与党Morena)と、ソチル(前与党PANを含むPRI、PAN、PRDの同盟政党)の2名です。与党が勝つのかどうかだけでなく、どちらの候補も女性のためメキシコ初の女性大統領が誕生するということで話題になっています。
メキシコの日系企業は1960年代に自動車メーカーが進出し、NAFTA発行後、自動車関連の企業が続々と進出し、1300社を超えました(※)。その多くは製造業で、加えて物流・商社・金融などの企業が主となりますが、近年自動車産業以外の進出も増えてきています。
メキシコは今度どのような経済成長が見込まれるのでしょうか。今回は自動車産業以外にスポットを当て、注目の産業や関連日系企業をご紹介します。
※外務省「海外進出日系企業拠点数調査

自動車産業だけじゃない!今後のメキシコの産業に大注目

インフラと観光業

現大統領オブラドール政権は残すところ1年を切りました。以前の記事「メキシコで働く上で知っておきたいメキシコの近代史と政党」でご紹介した100の公約も徐々に実現してきました。メキシコシティのフェリペ・アンヘレス新国際空港(AIFA)に続き、観光の目玉となりそうなトゥルム国際空港が開港、マヤ鉄道も開通しました。加えて2023年11月20日に公共旅客鉄道輸送サービスの提供を国家の優先分野とする官報が交付され、大きなニュースとなっています。人的移動は飛行機や車がメインのメキシコですが、より安価で環境に優しい旅客鉄道がメキシコ全土に敷かれる日も遠くなさそうです。これにより、民間コンセッション事業者だけでなく、観光業などの拡大も期待されます。

再生可能エネルギー事業

世界中で脱炭素が叫ばれる中、メキシコは現大統領政権下で石油と電気の国営企業庇護が強まり、ここ数年脱炭素に逆行する流れとなっています。しかしながら、メキシコでは、憲法改正を伴うエネルギー改革が実施され、2016年に電力卸売市場が本格稼働したことにより、豊富な太陽光や風力を活かした発電事業が伸びてきつつあったこと、また一部の州で環境税も始まっていることなどから、本来環境配慮や再生可能エネルギー事業に前向きな傾向も見受けられます。そのため、特にこの分野では今年行われるメキシコ議会選挙でどの政党が与党になるのかが注目されています。現大統領の後継者と目されているクラウディア女史はエネルギー工学を収めた科学者であり、2007年にはノーベル平和賞を受賞した国連気候変動に関する政府間パネルの一員として活躍した経歴(※)もあるため、政権を受け継いだ場合は現大統領と方向転換を図る可能性もあります。
また、メキシコの再生可能エネルギー事業には日系の会社もいくつか進出しています。丸紅株式会社系列で太陽光発電のKiwapowerや、三井物産株式会社による水・電力・エネルギーソリューションの総合インフラ事業会社発足のリリースなど、今後メキシコで日系企業による再生可能エネルギー事業の成長が期待されています。
出典:JETRO「グリーン成長を巡る世界のビジネス動向
※Biografía「Claudia Sheinbaum

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農林水産・食品分野

メキシコの輸出入の農産物や食品は野菜、豆類、肉類、果実などがメインですが、ここではメキシコで活躍する日系会社をいくつかご紹介したいと思います。



大塚製薬「ポカリスエット」

ポカリスエットは1980年に誕生しましたが、その開発のきっかけの地は実はメキシコでした。出張中のメキシコで激しい下痢に襲われ、脱水症状に陥った研究員が、もっと人間の身体に合った吸収の良い飲み物はないだろうかと思ったこと、また、手術後の医師が水分補給のために点滴液を飲むのを見て「飲む点滴液」というアイデアを提案し、これをヒントに汗で失われる水分と電解質(イオン)をスムーズに補給できる「汗の飲料」というコンセプトが加わり、開発がスタートしました(※)。大塚製薬は2019年にメキシコに進出し、対日系企業だけでなくメキシコ社会にも広く普及しています。
※大塚製薬「製品開発ストーリー



種のタキイ

タキイ種苗が2023年11月にケレタロ州に同社現地法人(セミジャス・タキイ・デ・メヒコ)の研究開発センターを開所し、タマネギ、ブロッコリー、トマト、唐辛子の4品種を手がける予定です。日本品質の野菜がメキシコで普及するのは在メキシコ日本人には嬉しいニュースです。



その他

ハリスコ州本社を置く、Comercial Toyo (コメルシアル・トヨ)、JFC de México(ジェイエフシー・デ・メヒコ/キッコーマンの100%出資会社)、Kume Importaciones(クメ・インポルタシオネス)などメキシコ全土には約1,000店舗の日本食品店が存在していると言われています。メキシコで販売されている日本産食品は、日本から直接輸入されるものと、米国を経由するものに大別され、アメリカ経由で輸入されるものは在ロサンゼルスの日系食品企業が輸出しており、日本食サンプルショールームおよびジャパニーズ・フード・エキスポなどでの出張企画展示に、メキシコのバイヤーを誘致して輸入促進に力を入れています(※)
出典:ジェトロ「日本食産業が新型コロナ禍のメキシコで成功するには?
※ジェトロ「日本産食品サンプルショールームでメキシコバイヤーが初商談

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その他

1,000社以上の日系企業が進出しているメキシコでは、上記以外にも、商社、運輸、金融、保険、建築、医療などの多岐にわたる企業が活躍しています。また製造業でも自動車関連だけでなく、空調機械や工具など様々な会社がありますので、自動車関連以外の製造業のご経験がある方は是非お気軽にお問合せください。

まとめ

今回は中長期視点でメキシコで今後伸びてきそうな分野についてご紹介しました。
今世界ではインド、ブラジル、メキシコなどの新興国が強まってきています。今年度の実態調査ではインフレ率以上のベースアップがあった国は、1位インド、2位メキシコでした (※)。勢いを増すメキシコで将来性が見込める仕事に就いてみませんか?

出典:ジェトロ「2023年度 海外進出日系企業実態調査

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