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メキシコ渡航準備 気になる8項目


投稿日 : 2020年 08 月 04日   更新日 : 2020年 08 月 04日   カテゴリー :メキシコで暮らす

メキシコのお仕事が決まった方やこれからメキシコへの渡航を考えている方から渡航前の準備に関するご質問をよくいただきます。今回は日本からメキシコへ渡航する前にどういった準備が必要なのかご説明させていただきます。

1、住民票、住民税、年金などの手続きについて

メキシコに限らず1年以上海外に赴任する際には、日本の住民票を抜くことが可能です。手続きは簡単で、『海外転出届』を住民票がある役所に直接もしくは郵送で提出します。原則出発の2週間前から手続きができますが、市町村によってはルールが異なる為お住まいの地域の役所へご確認ください。住民票を抜く際は主に下記の4点に注意が必要ですので、海外滞在期間や給与を考慮し抜くべきかどうかを考えましょう。

  1. 住民税の支払いがなくなる
  2. 住民税は、1月1日に居住しているかどうかでその年の6月から支払い義務がなくなります。住民票を抜くと翌年の6月から住民税を支払わなくてよくなります。すぐに支払いがなくなるわけではないので注意しましょう。

  3. 年金の積み立てが空白期間になる
  4. 海外に居住することになった時は、国民年金は強制加入被保険者ではなくなり、空白期間が生まれます。
    ※任意加入、もしくは後から支払うことも可能です。

  5. 国民健康保険が適用されなくなる
  6. 住民票を抜くと国民健康保険が自動的に解約されます。一時帰国の際に病院へ行く予定がある方は国民健康保険未適応の金額を支払うことになりますのでお気をつけください。

  7. 各種公的証明が取れなくなる
  8. 一度国外転出届を提出すると、住民票や印鑑証明の取得、各種手続き(クレジットカード、銀行口座、任意保険、固定資産管理など)が難しくなるので注意しましょう。
    ※在外公館で印鑑証明に変わる署名証明書の発行は可能です。

2、ビザを取得するために必要なこと

メキシコでの滞在期間が180日以内であり、かつ現地で報酬を得る活動を行わない場合(出張、トランジット、観光等)、日本国籍の方はビザ取得の必要はありません。
※ただし、最終的な入国可否はメキシコ入国管理局の判断に委ねられますのでご注意ください。

しかし、メキシコ国内で報酬が発生する勤務を目的とする渡航の場合は就労ビザが必要になります。ビザ取得の流れは以下の通りです。

  1. 内定先企業による就労ビザ取得の申請(1〜3か月程度)
  2. 申請が受理されると、書面が発行され在外メキシコ大使館で面接に臨んでいただきます。
    ※日本での面接の場合は、当日に入国許可証(一時居住者用査証)がパスポートに付与されます。(この段階では「就労ビザ」ではなく、メキシコに入国できる許可が与えられた状態です。就労ビザの取得は渡航後に進めます。)
  3. メキシコ入国(入国許可証取得後180日以内)
  4. 入国後、30日以内に弁護士を通して就労ビザの申請を行います。
    ※申請後、1か月前後で取得できます。
    ※就労ビザはメキシコでは公的な身分証明書として使用できます。

就労ビザ申請者は現地に到着後移民局を通して本ビザ(Residente Temporal)を取得します。メキシコではビザがないと銀行口座の開設、運転免許の取得、日本からの荷物の通関ができません。

3、引越し・荷物の郵送について

いざメキシコへ渡航することが決まると、日本からメキシコへの引っ越し費用が気になるのではないでしょうか。渡航者の中には、飛行機の受託手荷物のみで渡航される方も多くいらっしゃいますが、手荷物以外にも物を運ぶ場合、どのような方法があるのかを調査しました。
メキシコへの荷物輸送を手掛けている会社は数多くありますが、今回はメキシコ国内の流通ネットワークと支店が多い「日本通運(日通)」のサービスを参考にしてみたいと思います。
船便を利用して日本からメキシコへ荷物を送る場合は、その容積で料金が決まり、重量は考慮されません。東京からメキシコシティまで1m³あたり約20万円かかります。荷物が到着するまで約2か月を要しますが、前述した通りビザを取得していなければ、通関できず、保管料が上乗せされてくるので注意が必要です。

そこまで量が多くない場合はビザの有無に関わらず利用可能な郵便がお勧めです。しかし、メキシコの郵便は、破損や紛失が頻繁に発生する等日本の郵便と比べて質が良いとは言えません。また、日本からメキシコに荷物を送る場合には通常1週間から2週間程度、メキシコから日本の場合は1週間程度時間を要すると言われており、その通りに到着することもあれば数か月かかることもあります。(2020年7月現在、COVID19の影響でサービス内容に大幅な変化が起きていることをご注意ください)その為、追跡サービスが付いているものを利用するとよいでしょう。
公的な郵便サービスは時間がかかるので、日本からメキシコに送る場合には郵便局のEMS(郵便局 国際スピード郵便)が便利です。EMSは重量で料金が決まります。

参考ウェブサイト:【日本郵政EMS料金表】

ちなみにメキシコから日本に送る場合にはOCSやFedexが便利です。

国際郵便は時間がかかるなど不便な面もある為、すぐに必要なものはご自身の移動時に手荷物で運ぶ方ことをお勧めします。自分が搭乗する飛行機の無料受託手荷物のサイズ、重量、個数は事前に確認しましょう。

4、日本の自動車運転免許について

日本の自動車運転免許は理由次第で更新期間前に更新(特例更新)をすることができます。その際には理由を証明する書類が必要になりますので、何が必要なのかは、各都道府県の運転免許センターに確認するようにしましょう。また、海外在住中に失効しても、3年以内であれば海外に出国していた証明(パスポートのスタンプなど)を提示することで、技能試験・学科試験を免除して取得が可能になる場合があります。一時帰国でも同様に特例更新が可能です。

メキシコでの運転免許取得については「メキシコの交通事情」をご覧ください。

5、予防接種について

メキシコに入国する際に「必ずやらなければいけない予防接種」というのはありません。しかし、破傷風、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病などが推奨されています。

尚、メキシコは2019年に日本と同じく狂犬病の清浄国としてWHOに認められており、2005年にメキシコ州で発症した事例を最後に、狂犬病の人への感染は見られていません。しかし、野生生態系に狂犬病の感染源が存在するリスクは引き続きあるため、ワクチンの接種が推奨されています。

予防接種を受ける際には多いもので3回の接種が必要で、それぞれ一定期間を空けなければなりません。渡航前から医療機関に相談して予定を組みましょう。
なお、メキシコに来てからでもA型肝炎、B型肝炎、破傷風などは予防接種を受けることができ、社会保険加入者は提携病院にて無料で接種できます。私立病院では1回7,000円から10,000円程度が多い様です。渡航までの時間がない場合は、1回目は日本で接種し、2回目以降はメキシコに来てからという方もいらっしゃいます。

6、日本で購入しておくべき生活用品

メキシコへの渡航の準備を進める中で、日本から何を持って行くべきか迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。旅行の荷造りとは異なる、住んでみないとわからないメキシコで手に入るものとそうでないもの、持って行った方が良いもの等以下参考にしてみてください。

  • 日用品
  • 物価が安いと言われているメキシコですが、日用品に多く使用される石油製品は日本よりも高価な傾向にあります。特に日本の百円ショップで手に入る商品はメキシコの物と比べて安価で質もよい為、調理器具、生活雑貨等普段から使用しているものがあれば、日本から持ってくることをお勧めします。お弁当箱、箸、洗濯ネット、耳かきの他、メキシコのトイレには暖房便座がない為便座カバーを持ってきている方もいるようです。
    ※地域によってには百円ショップ製品を扱うDokkoi Japanがありますが日本の百円ショップと比べると割高です。
    また、日本製、メキシコ製とで大きな違いがある洗面用具は日本でまとめ買いをして持ってくる方が多いようです。
    例えばメキシコの歯ブラシはヘッドが大きかったり、男性用整髪料はジェルタイプばかりだったり、化粧水があまり売られていなかったりします。

  • 仕事で使用するもの
  • 仕事でスーツを着用する機会が多い方はスーツ、ワイシャツの持参をお勧めします。日本人とメキシコ人は、体型はもちろん足の形も異なると言われているため、履き馴れた革靴やパンプスも数足あるとよいでしょう。女性の場合、メキシコのストッキングは日本人に合う色が無く、すぐに破けてしまう為、多めに持ってくると重宝します。PC用メガネもあまり売られていないので、PC作業が多い方はあると便利かもしれません。また、文房具はメキシコでも手に入りますが、ボールペンはすぐにインクがなくなったり、消しゴムは消しにくかったりと質があまりよくないようです。

  • 電化製品
  • メキシコの電源は約110Vで、コンセントは日本と同じA型のプラグなので、電圧の変動に対応できる機器(スマホの充電器やパソコンなど)はそのまま使うことができます。ただし、メキシコの電圧は日本のように安定していない為、髭剃りや炊飯器など、高価な電化製品や電圧変動に対応していない機器を使用する際は変圧器が必要です。なお、変圧器が使用できない電化製品もあるので事前に確認することをお勧めします。

7、お金の送金準備

いざメキシコへ渡航しても、就労ビザを取得するまでは銀行口座の開設ができません。ビザの取得にかかる時間は申請タイミング次第で変動する為、数か月分の生活費を日本から持ってくると安心です。しかし、現金の持ち込みは10,000USドルまでと決められているので、事前に海外のATMで使用可能な口座を作っておくと便利です。その場合「円→メキシコペソ」よりも「円→USドル→メキシコペソ」と交換をした方がレートが良い為アメリカの銀行口座開設がお勧めです。
なお、メキシコのATMは1日の引き出し制限が設定されており、例えばHSBCは10,000ペソ、Banamexは6,000ペソまでしか引き出せないので注意しましょう。その為、高額な買い物をする場合はクレジットカードやアメリカの銀行カードのデビット機能を使えるようにしておくと便利かもしれません。
*2020年7月3日調査時の情報です。

8、学校に関する準備

お子様を連れて渡航される場合、メキシコ現地の学校事情も気になるのではないでしょうか。メキシコに渡ってすぐに現地の公立学校に入るというのは語学の問題もありなかなか難しいと思いますが、実はメキシコにはいくつかの日本人学校があります。

この7つの学校では、日本の教科書を使って日本の教育を受けることができます。
日本人学校は小学校と中学校があり、日本メキシコ学院とグアダラハラ補習授業校には幼稚園部もあります。
その他の教育を受けたい場合には、現地校やとインターナショナルスクールが選択肢として考えられあります。ただし、現地校の中学や高校に進学する場合は「SEP」と呼ばれるメキシコ政府の修了認定がないと受験することができないので、通学予定の学校に取得の可否を確認しましょう。日本人学校へ入学を希望する場合にはホームページからメールまたは電話で問い合わせをします。現地校やインターナショナルスクールへの進学を希望する場合には、メキシコに到着後、現地の領事部や日本人会に問い合わせをするのが安心です。

【番外編】渡航後に気になる家探しについて

物件探しはメキシコへ渡航してから行うことが多いですが、事前にどんな手順で探せばいいのか知っておきたいと考えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メキシコで家を探す方法はいくつかありますが、一般的には物件サイトや知人の紹介、不動産仲介業者経由の紹介となります。物件サイトは掲載されている中から気になる物件を探し、直接オーナーや管理会社とやり取りを行います。しかし、説明がスペイン語のみだったり、居住地周辺の治安状況が分かりにくかったりと、慣れていないと少々難しいかもしれません。その為最初は入社予定の企業やご友人に住宅探しを手伝っていただくことをお勧めします。スムーズに進めるためにインターネットなどで目星をつけておくと良いでしょう。気になる物件が見つかったら内見、契約という流れになりますが、日本の物件と比べるとトラブルがある家が多いので内見の際は細かく確認が必要です。物件探しの注意事項についてはこちらを参考にしてみてください。

まとめ

今回は、ネットで調べてもあまり情報が出てこなかったり、いざ渡航してみないとわからないであろう渡航準備に関する8項目を挙げさせていただきました。実際に入社が決まった会社の総務や日本人の方へも確認をし、渡航後も不自由無い生活をお送りください。


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