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メキシコで働く上で、現地の交通事情が気になる方も多いのではないでしょうか。メキシコは日本の約5倍の国土に日本とほぼ同程度の人口が住んでいますが、日本に比べると電車などの公共交通機関が少なく車社会と言えます。
そこで今回はメキシコの交通事情、車を購入する方法、運転時の注意事項、メキシコの代表的な交通手段をご紹介いたします。
※州によってルールが異なったり、予告なく変更されることがあります。詳しくは各専門機関のサイトへお問い合わせください。
メキシコシティは人口密集度世界10位で、交通渋滞と大気汚染は深刻な問題になっています。メキシコシティでは地下鉄やバスなどの公共交通機関が発達しているため、車と公共交通機関を上手に組み合わせて移動する方が多いようです。
その他の都市でも公共バスは比較的充実していますが、便利さや安全面を考慮し車を利用する日本人も多くいらっしゃいます。
そこで、メキシコで車を運転する際に気をつけたい点をいくつかご紹介します。
メキシコは左ハンドル・右側通行で、州によっては右折禁止の標識がない場合は、赤信号でも右折が可能です。
日本より走行車線の種類が豊富で、例えば分岐点で直進車線、左折車線、Uターン車線に分かれている道路があったり、徐々に道幅が広がり明確な起点がないまま車線が増えていたりと複雑です。
道路が整備されていない場所も多く、一度道を間違えてしまうと元の道に戻るまで時間が掛かってしまうことも頻繁にある為、初めて行く場所へは時間の余裕をもって移動することをお勧めします。
また、細い道路では信号が少なく、ロータリー形式の交差点もよく見られます。基本的にはロータリー内の走行が優先されていますので、侵入時には注意しましょう。
その他、日本ではあまり馴染みの無い交通事情として、スピードの出し過ぎを防ぐための「Tope(トペ)」と呼ばれる道路の凹凸が挙げられます。Tope自体に色が塗られていたり標識が目印となりますが、それらが一切ない場合もあります。スピードを落とさずに通過してしまうと車の底を擦ってしまうなど思わぬ事故の原因になるのでお気を付けください。
よくある交通違反には下記が挙げられます。
スピード違反は、日本と同じように違反時に車両が撮影され、走行スピードと共に提示されます。違反時には違反切符が渡され、運転免許証か交通許可証のいずれかが没収されます。
駐車違反はタイヤロックを嵌める、もしくはナンバープレートが没収されます。
いずれも期日内に警察署(コンビニや銀行でも振り込み可能な都市もあり)に違反金を支払いに行くと返却されます。期限日を過ぎると違反金が加算されていきます。
違反金は州によって異なり、また予告なく変更されます。
メキシコで自由に移動をするためには自動車があるとたいへん便利です。多くの在留邦人が運転免許を取得し、メキシコで運転をしています。
メキシコは日本に比べ運転免許証の取得基準が緩い傾向にあります。18歳から取得が可能で、仮カードの発行を受けた場合は15歳から運転が可能です。
免許取得の基準や要件は州によって異なります。
各州の交通課に必要書類を提出し、規定の申請料金を支払います。
日本の運転免許証のみで運転が可能な州(アグアスカリエンテス州)、日本の運転免許証とその翻訳証明で運転が可能な州(グアナフアト州他)など、日本の運転免許証があれば州内の運転が許可されている州もありますが、いずれも一時的な措置とされているため、メキシコ州政府発行の運転免許の取得を推奨します。
各州の免許取得については下記をご確認ください。
筆記・技能試験が義務付けられている州では、受験が必要です。
筆記試験はスペイン語のみ(州によっては英語での受験も可能)で、10問中7問正解で合格となります。日本の運転免許証の提示で筆記・技能試験が免除される州もあります。
メキシコの運転免許には4つの種類、A(普通自動車)、B(公共交通機関用車両)、D(二輪車)、PM(18歳未満運転免許許)があり、メキシコに滞在する日本人の多くはAを取得します。
数年単位で更新が必要なものと、永年があります。有効期限があるビザ(Temporal)の場合、永年は取得できません。
州、有効期限、取得タイプにより異なります。
州によっては免許取得申請時に指紋登録や、口頭質問があるケースもあります。
血液型や既婚未婚、既往歴などが尋ねられます。
飲酒運転や死亡事故などを起こした場合は免許を取り消されます。
メキシコの運転免許証を取得後に購入できます。
自動車を購入後、州の交通局にてナンバープレートの交付手続きをします。
新車を購入する場合はメーカーの販売店から購入できます。
中古車は数多くの販売店があります。メーカー別の中古車販売店の他、まとめサイトから車種・年式などで検索できます。中古車を購入される際は盗難車や事故車でないことを必ず確認しましょう。
まとめサイト
メキシコでは車両盗難の被害が相次いでいます。ハンドルロックをかける、車内に荷物を置かないなど、基本的な安全対策を心がけましょう。
メキシコでは半年に1度の排ガス検査が義務付けられています。中古車を購入した場合、前の所有者が検査を行っておらず購入後罰金を支払わなければならないこともあるので、事前に確認することをお勧めします。また、メンテナンスが徹底されていない車も多い為、購入後はなるべく早いタイミングで車検に出すことをお勧めします。
メキシコは「連邦橋梁・高速道路法」にて、 2014年9月以降対人・対物自動車賠償責任保険への加入が義務づけられましたが、未だ自動車保険加入率が低く、無保険車両が多い状況です。車を購入したら必ず任意自動車保険に加入しましょう。
任意保険は様々な保険会社から販売されています。補償範囲を選択し自由に組み合わせが可能です。
自動車保険料比較サイト
保険費用は概算で年10,000〜13,000ペソ程度です。
メキシコでは10人に3人が車を保有しています(世界の統計2020より)。
中古車の個人売買も盛んで、街中の至るところに自動車修理店があり、ボロボロになるまで大切に乗り続けます。
車社会のメキシコではレンタカー業界が盛んです。
主だった空港には数社のレンタカー会社が入っています。メキシコは日本が批准している国際免許条約、ジュネーブ条約に加盟しておらず、日本で発行された国際運転免許証は使用できませんので、旅行者の方は注意が必要です。
車社会のメキシコですが、自家用車をお持ちでない方もたくさんいらっしゃいます。タクシーやUberも日常的な乗り物として多くの日本人に頻繁に利用されいています。
メキシコでは各都市に公共タクシーがあり、旅行先でも困ることはありません。都市ごとにカラーが異なり、車体に州や都市の名前と車両番号が大きく書かれています。
メキシコでも数年前からUber等の運輸サービスが盛んになりました。予め行先を入力できるUberはスペイン語が苦手な外国人に非常に便利なサービスです。
しかし、タクシー業界がUber等へ抗議し、観光地周辺や空港周辺を含む一部地域ではUber利用が規制されていますので、ご利用の際にはご注意ください。
メキシコは主だった都市間にバス路線が行き届いており、中距離の都市間の移動は飛行機より安価で本数の多いバス移動が主流です。バスは近距離・中距離・長距離と細かく分類されており、乗車エリアにより運行しているバス会社も異なります。
長距離バスはメキシコシティに乗り入れているだけで20社程ありますが、ここでは代表的かつ日本人が主に利用する長距離バスをご紹介します。
長距離バスはリクライニングシートや映画サービスなど、長時間快適に過ごせるよう工夫が凝らされています。
メキシコで一番満足度の高いバスとして知られるETN。
メキシコ最大のバスグループ会社IAMSAが運営しており、飛行機(viva aerobus)とバスで空陸のメキシコの交通を担っています。
同グループはETNの他、Turistar Luxury、Parhikuni、Transportes Amealcenses、CostaLineなども運行しています。
国土の80%をカバーしており、メキシコシティ、グアダラハラ、ケレタロ、モレリア、サンルイスポトシ、レオン、アグアスカリエンテス、クリアカン、トルーカなど主要都市間の移動が可能です。
横に3列のゆったりした席で2階建の車両もあります。トイレ(男女別)、Wi-fi、映画やゲームなどの車内エンターテイメントが備えられています。マイレージ制度やインターネット購入割引もあります。
Grupo Flecha Amarillaというグループ会社が提供する中長距離高級バスです。
Flecha Amarillaグループはグアナファト州レオン市に本社があり、主に中央高原地帯一帯で運行しています。Primera Plusの他にFlecha Amarilla, Coorinados, Metropolitano, Unebusなど距離やサービスの異なるバスを運行しています。
左右2列、トイレ(男女別)、Wi-fi、映画やゲームなどの車内エンターテイメントが備えられ、インターネット購入割引があります。
赤の車体が特徴的なADOはプエブラ、ベラクルス、カンクン(キンタナロー)など主にメキシコ南東部をカバーしています。
左右2列の配列ですが、ランクによりトイレの設備など装備が変わります。トイレのない場合でも長距離の場合はトイレ休憩や食事休憩があります。
電車インフラの発達していないメキシコでの近距離の市民の足は路線バス(市バス)です。主な都市にはそれぞれの市バスがあり、価格は10ペソ 程度と安く、路線上なら概ねどこでも乗り降りが可能で大変便利です。しかし路線図や停留所表記などがなく、ルートをよく知る地元民以外が利用するのは難しいでしょう。また治安面でも注意が必要です。
メキシコシティなどの大都市では市バス以外に専用バスレーンを持つメトロバスがあります。渋滞に巻き込まれず路線や価格が明快なので利用しやすい公共機関です。
※路線・価格は2020年時点。
メキシコシティ【メトロブス】
7路線、一律6ペソ、現金・プリペイドカード、車内wifi
グアダラハラ【マクロブス Macrobús】
3路線、9.5ペソ (基本)、現金・プリペイドカード
レオン【オプティブス Optibus】
10路線、12ペソ(基本) 、現金・プリペイドカード
モンテレー【メトロブス metrobus】
3路線、8ペソ(基本)、現金・プリペイドカード
メキシコは鉄道インフラはまだ開発途上です。旅客列車は観光メインのチワワ太平洋鉄道のみが運行されています。なお、メキシコシティ、グアダラハラ、モンテレイ の3都市には地下鉄があります。※路線・価格は2020年時点。
メキシコシティ【メトロ metro】
14路線、一律5ペソ 、現金・プリペイドカード
女性子供専用車両があります。
グアダラハラ【トレンリゲロ Tren Ligero】
9.5ペソ、現金・プリペイドカード
モンテレイ【トランスメトロ TransMetro】
3路線、4.5ペソ 、現金・プリペイドカード
メキシコは日本の5倍以上の国土を持つため、国内の長距離移動には飛行機を使うのがお勧めです。
アエロメヒコ AEROMEXICO
国内最大手、日本直通国際線でお馴染みのアエロメヒコは1934年設立。
国内48都市に就航しており主だった都市を網羅しています。
またメキシコは低コスト航空会社(LCC)の分野でラテンアメリカをリードしています。メキシコのLCC航空会社をご紹介します。
ボラリス Volaris
2006年に設立した最大手LCCのボラリスは国内40都市に就航しています。
インテルジェット Interjet
2005年に設立したインテルジェットは国内30都市に就航しています。
ビバアエロブス VivaAerobus
メキシコ最大のバスグループ会社IAMSAが2006年に設立、国内19都市に就航しています。
マグニチャーター Magnichaeter
994年設立、国内7都市、主に観光地に就航しています。
アエロマル Aeromar
メキシコLCCで最も早い1987年設立したアエロマルは国内25都市に就航しています。
タル TAR Aerolíneas
臨床サービスや広告等のMAFRAグループが2011年に設立したタル航空は国内25都市に就航しており、混雑するメキシコシティを経由せず国内移動ができるのが特徴です。
カラフィア Calafia airlines
1993年設立、国内16都市、主にカリフォルニア半島に就航しています。
車社会のメキシコですが、自家用車が無くても手軽に利用できる移動手段が豊富にあり、LCC飛行機や長距離バス等州をまたぐ交通手段も充実している為、手頃な価格で広い国内を移動することができます。目的に合わせて最適な交通手段を選べるようになると、より快適なメキシコ生活が送れるのではないでしょうか。
メキシコで生活するうえで必要不可欠な交通手段について、少しでもお役に立てれば幸いです。
電話番号:+52-449-153-1400
メールアドレス: quick@919mexico.com